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実証研究

経営革新促進行動に対する経営革新支援、変革型リーダーシップ、プロアクティブ・パーソナリティの影響過程に関する実証研究

赤門マネジメント・レビュー 12巻3号 / 2013-03-01

髙石 光一

研究目的

従業員の経営革新促進行動(問題発見と解決、重要情報収集、顧客優先、発案と提案の4次元)が、組織要因(経営革新支援)、職場要因(管理者の変革型リーダーシップ)、個人要因(プロアクティブ・パーソナリティ)からどのように影響を受けるかを検証する。加えて、同一方法バイアンスを抑えるため、従業員のセルフレポートだけでなく上司評価を基準変数に用いて影響過程(交互作用を含む)を明らかにする。

調査・実験デザイン

KIMURAグループを対象にした質問票による横断的(ワンショット)調査である。経営革新促進行動について本人の自己評価と上司による部下評価を併用し、経営革新支援・変革型リーダーシップ・プロアクティブ特性の主効果と交互作用仮説(特に支援×リーダーシップ等)を検討するデザインである。

参加者・データ

KIMURAグループ全体で働く役員、管理職、一般社員を対象に質問票データを収集している。一般社員等は自己評価を回答し、上司側は部下の経営革新促進行動を評価する形式でデータが構成される。サンプルサイズや回収率などの詳細は本文抜粋範囲には記載がない。

評価指標・分析手法

評価指標は、経営革新促進行動の4次元(問題発見と解決行動、重要情報収集行動、顧客優先行動、発案と提案行動)で、上司評価を基準変数として用いる点が特徴である。説明変数として経営革新支援、変革型リーダーシップ、プロアクティブ・パーソナリティを測定し、主効果に加えて交互作用(支援×リーダーシップ、プロアクティブ×支援、プロアクティブ×リーダーシップ)を検証するが、具体的な統計手法名は抜粋では不明である。

主な結果

調査結果から、経営革新促進行動はプロアクティブ・パーソナリティの影響を受けることが示された。さらに、経営革新支援と変革型リーダーシップの交互作用によっても経営革新促進行動が影響されることが実証された。4次元それぞれの結果の細部は抜粋範囲では明示されていない。

示唆・課題

従業員の革新行動は個人特性だけでなく、組織の支援風土と上司の変革型リーダーシップの組合せ(相乗・補完関係)によって左右される可能性が示唆される。また、セルフレポート偏重による同一方法バイアンスを軽減するために上司評価を用いるアプローチが有効であることを示す。課題として、サンプル特性(単一グループ)や横断調査である点から因果推論・一般化可能性に制約が残るが、本文抜粋では明示されていない。

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